2009年04月14日

読みの甘さは父親譲り? 前財務長官の息子、MLS誘致苦境

読みの甘さは父親譲り? 前財務長官の息子、MLS誘致苦境
2009/4/14

前米財務長官で億万長者のヘンリー・ポールソン氏は昨年、オフィスで世界の資本主義の救済に取り組んでいた。

一方、息子のメリット・ポールソン氏はオレゴン州ポートランドへのメジャー・リーグ・サッカー(MLS)の誘致に取り組んでいた。こちらの方がずっと簡単そうに見えるが、それは先月までの話だ。

メリット・ポールソン氏は1億2900万ドル(約129億5000万円)規模の事業に、父親の財産から5000万ドルを注ぎ込んでいる。ここで問題は、ポールソン氏が市に6500万ドルの起債を要請していることだ。

自身の所有するマイナーリーグの野球チーム「ポートランド・ビーバーズ」の本拠地をMLSの条件に合うサッカー競技場に改築し、さらにビーバーズに新球場を建設するためである。

しかし、リセッション(景気後退)の打撃を受けたポートランドで、資産家の息子が2球場の建設計画を売り込むのは難しい。しかも景気後退の深刻化は、前財務長官が取り組みながらうまくいかなかったのも一因だ。オレゴン州の2月失業率は10.8%と、ミシガン州とサウスカロライナ州に次ぐ全米3位の高さだ(米労働省調べ)。

市議会は3月11日、サッカーチームの誘致でポールソン氏に協力する案を賛成3票、反対2票で決議。その9日後、ポールソン氏はMLSから18チーム目のフランチャイズ契約を3500万ドルで勝ち取った。しかし厄介なことに、サッカー場周辺の再生計画と当該地域の税収を裏付けとした1500万ドルの起債を、市議会は決議案から外していた。

ポールソン氏いわく、9月1日までに1500万ドルの穴を埋めなければ、サッカー場完成は2011年のMLSシリーズ開幕に間に合わない。しかしこれ以上ポールソン家の私財を投じることはできないという。父子はフランチャイズ契約の3500万ドルに加え、2球場に1250万ドルを注ぎ込み、さらに今後25年間のチケット税などを保証、250万ドルを超えた分の建設費も負担する。

ポールソン氏に賛成票を投じたアダムズ市長らは、MLSの誘致で雇用が創出され他市から観光客を呼び込めると考えている。ポールソン氏は市長がなんとかしてくれると期待するが、うまくいかなければ、億万長者の息子はマイナーリーグのオーナーにとどまることになる。(Anthony Effiner)

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200904140098a.nwc
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